共生システム科学コース 

地球規模での深刻なエネルギー・環境・食料・資源問題を解決し、持続可能な社会を構築するために、データサイエンスやIoTを活用し、工学・化学・水圏生物学に関する最先端技術の探究と、環境レジリエンスに対応する人材育成を行う。実装的研究領域である海洋未来科学コースや水環境科学コースとの横断的な連携を図りながら学際的な基盤研究を推進する。
<博士前期課程>(6分野)
水産生物資源分野
海洋環境及び海洋生態系の保全、海洋における多様な生命現象の探求、海洋生物の持続的生産及び管理並びに海洋生物資源の有効利用に関する分野についての高度の専門的知識及び応用力を備えた人材の養成を目指す。
化学・物質科学分野
物理化学、有機化学、無機化学、生化学、材料科学、水産・食品科学等の化学及び材料関連分野に精通した専門技術者を育成する。また、資源リサイクルや自然エネルギー等の物質科学に関連した基盤的研究を推進する。
環境レジリエンス分野
人文・社会科学、自然科学、工学の多角的な視点から、グローカルな環境問題の理解と持続可能な環境保全、インフラの整備・維持管理、防災・減災に取り組み、「自然と共生したレジリエントな持続可能社会の実現」 に貢献する人材を育成する。
スマートシティデザイン分野
航空・船舶等の次世代モビリティ開発技術者、設計・施工・維持管理技術者、健康で快適な都市空間を創造できる建築系技術者、工学的機能に根ざした先進意匠デザイナー等、力学系融合領域での専門技術を身につけた人材育成を行う。
電気・機械システム分野
電気電子工学に精通した機械システムエンジニア、機械系力学の基礎を修得した電気電子エンジニア、人工知能・画像処理システム技術者、半導体製造技術者等、機械・電気電子・情報データ科学の融合領域における専門技術者を育成する。
情報データ科学分野
人工知能やIoT技術を駆使して高度な情報システムや知能ロボットを開発する専門技術者を育成するとともに、統計学の応用に精通し、社会・観光、医療・生命、経営・政策などの領域で活躍するデータサイエンティストを育成する。
<博士後期課程>(3分野)
環境海洋資源学分野
海洋資源を安全かつ高度に利用し、適正に管理する新たな水産科学の知識・技術を備え、また、人文・社会科学と自然科学の観点から環境問題の解決および環境と共生する持続可能な社会の構築に資する人材を育成する。
化学・物質科学分野
化学・材料科学分野だけでなく、ロボット・電子機器・構造物・土木・水産生物資源に関連した広範な物質の機能性や創製を統合的に理解し、環境・エネルギーに関わる技術を支える堅固な実力を持つ企業研究者・開発者を育成する。
工学・情報データ科学分野
次世代モビリティ開発、医工ロボット開発、進化アルゴリズムによる最適化設計、福祉工学における構造解析、国土強靭化に貢献するインフラ保全等、データサイエンスを活用した工学の幅広い分野における高度専門技術者を育成する。