新研究科設置の必要性Necessity

 21世紀になり、人類の活動に起因する地球温暖化やエネルギー・資源枯渇、 食糧・水不足等の地球と人間が相互に関連する諸問題が深刻化している。 これらの諸問題に対して、工学・自然科学・環境科学・情報科学の技術や知識を集結し、 学問系統を超えた俯瞰的視野によって新たな課題を解決するための先端技術開発及び人材育成が求められている。 本学の第4期中期目標として、これらの諸問題の解決に向けて、学際的にその知を結集・創造し、 「プラネタリーヘルス(地球の健康)の実現」に貢献する教育研究拠点となることを掲げている。 この実現には、学問領域を超えた俯瞰的視野に立ち、進取果敢に先端技術開発に取り組む人材の育成・教育が急務であることから、 工学・化学・水産学・環境科学・情報データ科学の技術と英知を結集し、再生可能エネルギー開発、 水環境技術推進、国土強靭化・減災と環境との共生、水産資源の活用等、 地域振興に根ざした技術革新と持続可能な社会構築に貢献し、炭素循環社会の実現に向けて、最先端技術を創出するとともに、 グローバルな危機的課題を解決できる研究者、高度専門職業人を養成する「総合生産科学研究科」を令和6年度に設置する。